極偏東風(読み)キョクヘントウフウ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「極偏東風」の意味・わかりやすい解説

極偏東風
きょくへんとうふう

北極圏または南極圏に準定常的に存在する極高気圧から極低圧帯に向かって吹く偏東風。中緯度偏西風との間に北極前線または南極前線を形成する。鉛直の厚さは薄く、通常1~3キロメートル程度である。アリューシャン低気圧アイスランド低気圧北側を除くと、不規則で不明確なことが多い。寒帯東風、極東風、極風とよばれることもある。

[倉嶋 厚・青木 孝]

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世界大百科事典(旧版)内の極偏東風の言及

【偏東風】より

…赤道地帯と極地の対流圏下層にみられる東から西に向かって吹く帯状流を指す。それぞれ赤道偏東風,極偏東風と呼ばれている。(1)赤道偏東風 亜熱帯高気圧の低緯度側にみられる東風で,風速は一般に偏西風よりはるかに弱く,偏東風域は上空に行くほどせばめられているが,赤道付近では対流圏全層にわたって東風になっている。…

※「極偏東風」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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