化学辞典 第2版 「極性化合物」の解説
極性化合物
キョクセイカゴウブツ
polar compound
分子内に極性を有する化合物.イオン結合からなる化合物はもちろん,共有結合性化合物でも,異なる元素からなるときは,電気陰性度の違いのために結合に電子分布の偏りが生じ,正負の電荷の重心が一致しなくなって極性化合物になる.極性化合物は,一般に大きな双極子モーメントを有する.結合に極性があっても,分子全体としては打ち消されて認められない場合も,その化合物を極性化合物とよぶことが多い.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報