日本大百科全書(ニッポニカ) 「楽天銀行」の意味・わかりやすい解説
楽天銀行(株)
らくてんぎんこう
Rakuten Bank, Ltd
楽天グループのインターネット専業銀行。2001年(平成13)、日本テレコム、伊藤忠商事、ヤフーなどが出資して開業したイーバンク銀行が前身。当初、決済業務を中心とし、融資業務を行わなかった。2009年に楽天に買収され、翌2010年現行名となった。スマートフォンやパソコンで、円預金、外貨預金、ローン、振込み、送金、決済などの銀行サービスのほか、ネットショッピング、オンライントレード、投資信託購入、宝くじ・スポーツ振興くじ購入、公営競技投票などの決済ができる。楽天証券など楽天グループ企業との取引では、金利優遇や手数料割引などを受けられる。実店舗をもたず、他行との資金決済に必要な仮想支店名には「ジャズ」「オペラ」などの音楽名を使用。本社は東京都港区港南。資本金259億5400万円(楽天カードの全額出資)。預金残高は5兆7655億円、口座数は約1052万(2021年3月)とネット専業銀行では国内最大である。
[矢野 武 2022年4月19日]