ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ローン」の意味・わかりやすい解説
ローン
Roon, Albrecht Theodor Emil, Graf von
[没]1879.2.23. ベルリン
ドイツ,プロシアの軍人,政治家。ビスマルク,大モルトケとともにドイツ帝国建国の三大支柱の一人。 1816年プロシア軍に入り,59年中将となって軍制改革委員会に加わり,同年末陸相となって,宮中軍事官房長官 E.マントイフェルや参謀総長モルトケの支援を得て軍制改革を推進し,軍の近代化に力を注ぎ,国民の反対を押切って強制徴兵制度を拡充した。これらの改革は有名な憲法闘争を引起したが,対オーストリア,対フランスの両戦争におけるプロシア大勝の主因となった。 71年ビスマルクの跡を継いでプロシア首相となったが,病気のため翌年辞任。 73年元帥。主著は『地理学,民族学および国家学綱要』 Grundzüge der Erd-,Völker-und Staatenkunde (3巻,1847~55) 。
ローン
Loon, Hendrick Willem van
[没]1944.3.11. コネティカット
オランダ生れのアメリカの歴史家,美術史家。日本ではバン・ルーンと呼ばれている。 1903年アメリカに移住,アソシエイテッド・プレスの通信員として長年ヨーロッパ諸国に滞在。かたわら歴史,美術史を研究し,帰米後は著述活動に専念した。主著『オランダ共和国の衰退』 Fall of the Dutch Republic (1913) ,『オランダ王国の勃興』 Rise of the Dutch Kingdom (15) 。
ローン
lawn
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