日本テレコム(読み)にほんテレコム

百科事典マイペディア 「日本テレコム」の意味・わかりやすい解説

日本テレコム[株]【にほんテレコム】

1986年設立JR系の長距離主体の新電電会社。事業内容は,電気通信事業で電話サービス,専用サービス,デジタルデータ伝送サービスおよび付帯事業。新幹線沿いに光ファイバー網を持ち,1992年全国展開を完了。別会社(J-フォン)で携帯電話進出。1997年10月日本国際通信(略称ITJ,1986年設立)と合併,国際から国内までの一貫したサービスを目指す。1999年8月イギリスBT社とアメリカAT&T社との戦略的資本提携を結んだ。2001年,英ボーダフォン傘下に入り,2002年には,持株会社日本テレコムホールディングスを設立,日本テレコムは固定電話事業会社として分社化され,2003年8月にリップルウッド・ホールディングスに買却された。日本テレコムホールディングスは,2003年12月ボーダフォンホールディングスに,2004年10月ボーダフォンに社名変更。移動体通信事業に特化。2004年7月,ソフトバンクが日本テレコムを買収,2006年ソフトバンクテレコム株式会社に社名変更。
→関連項目ソフトバンク[株]電話BTグループ[会社]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日本テレコム」の意味・わかりやすい解説

日本テレコム
にっぽんテレコム

ソフトバンクグループの傘下となった,かつての通信事業会社。1984年東日本旅客鉄道 JR系の電気通信事業者として設立(旧日本テレコム)。1985年第一種電気通信事業許可を取得。1986年企業向けの専用サービスを開始。1987年市外電話サービスを開始。1989年同じ JR系の鉄道通信(1986設立)と合併,社名を日本テレコムとして新会社が発足。1992年,鉄道沿いに敷設した光ファイバによる全国ネットワーク(→光ファイバ通信)が完成。1997年には国際系新電電の日本国際通信 ITJと合併。1999年デジタルツーカー 6社の全株式を取得,J-PHONEの社名で全国一貫サービスを確立。2001年イギリスの携帯電話会社ボーダフォンの傘下に入る。2002年日本テレコムホールディングスに社名変更し,電気通信事業を分社化して日本テレコムを新設。2003年アメリカ合衆国の投資会社リップルウッド・ホールディングスに,次いで翌 2004年ソフトバンクに売却された。2006年社名をソフトバンクテレコムに変更。2015年グループ内の携帯電話事業会社ソフトバンクモバイルに吸収合併され,社名をソフトバンクとした。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「日本テレコム」の意味・わかりやすい解説

日本テレコム
にっぽんてれこむ

日本の通信会社の旧名称。2006年(平成18)10月社名をソフトバンクテレコムに変更。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「日本テレコム」の解説

日本テレコム

固定通信事業者。1984年設立。インターネットサービスプロバイダーで、ODNを運営している。2003年7月に米国の投資会社リップルウッド・ホールディングスに経営権が移ったが、2004年7月にはソフトバンクにより買収され、2006年10月に社名を「ソフトバンクテレコム」に変更した。

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