榎瀬村(読み)えのきぜむら

日本歴史地名大系 「榎瀬村」の解説

榎瀬村
えのきぜむら

[現在地名]徳島市川内町かわうちちよう 榎瀬

中島なかしま浦の南に位置し、東は沖島おきのしま村・竹須賀たけずか村、南は古川ふるかわ村および名東みようどう上助任かみすけとう村字北原きたばら、西は鯛浜たいのはま(現北島町)。村域の西から北へ吉野川(現今切川)が曲流するが、おもな集落・耕地は東岸にあり、西岸鴨が洲かもがすとよばれた萱野であった。東岸の南部には吉野川(現今切川)から分派した榎瀬江湖えのきぜえご川が東流する。村域西部、枝村の久木くき村内を南北に淡路街道が通る。慶長二年(一五九七)の分限帳に榎瀬とみえ、一二八石余が倉地弥右衛門の知行分。慶長期のものと推定される国絵図には「ゑの来せ」、その北に「くき」がみえる。「くき」は枝村の久木くき村にあたる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android