榑縁(読み)クレエン

デジタル大辞泉 「榑縁」の意味・読み・例文・類語

くれ‐えん【×榑縁】

細長い板を敷居平行に並べて張った縁側。→切り目縁

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「榑縁」の意味・読み・例文・類語

くれ‐えん【榑縁】

〘名〙 縁板縁框(えんがまち)に平行に張った縁側。⇔切目縁(きりめえん)
浮世草子好色一代男(1682)五「矢の根をつがひ、榑椽(クレヱン)より下に飛下るを」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の榑縁の言及

【社寺建築構造】より

…建物内に板張り床が設けられると,必然的に周囲に縁(えん)ができる。縁には,壁面に直角に板を並べた切目縁(きりめえん)と,平行の榑縁(くれえん)があり,前者の方が多い。縁にあがるためには木階がつくられ,正式のものは太い木材を横に積み,簡単なものは板でつくる。…

【簀の子】より

…和風建築の縁には木口縁(こぐちえん)(切目縁(きりめえん))と榑縁(くれえん)とがある。前者は厚板を建物と直角方向に張って板の木口を見せ,後者は板を建物と平行に張ったもので,前者の方が高級である。…

※「榑縁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android