しん‐ぶ【榛蕪】
- 〘 名詞 〙
- ① 雑木、雑草がおいしげること。榛莽(しんぼう)。
- [初出の実例]「提封当日闢二榛蕪一、形勝居然虎負レ嵎」(出典:山陽詩鈔(1833)四・謁加藤公廟二首)
- 「
棘蓁蕪の中を行くことなれば道程甚だ捗らずして」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉前) - [その他の文献]〔梁武帝‐守視晉宋斉諸陵詔〕
- ② 正しいことを妨げ、そこなうもの。
- [初出の実例]「嗚呼当今海内無二氛祲一、所レ憂芸苑榛蕪甚」(出典:星巖集‐丁集(1841)玉池生集四・菊池正観双刀歌贈士固)
- [その他の文献]〔潘尼‐火賦〕
- ③ 身分のいやしいこと。微賤なこと。また、その人。〔杜甫‐贈韋左丞済詩〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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