20世紀日本人名事典 「槇村浩」の解説
槇村 浩
マキムラ コウ
昭和期の詩人,社会運動家
- 生年
- 明治45(1912)年6月1日
- 没年
- 昭和13(1938)年9月3日
- 出生地
- 高知県高知市廿代町
- 本名
- 吉田 豊道
- 学歴〔年〕
- 関西中〔昭和6年〕卒
- 経歴
- 海南中時代マルクス主義に共鳴、軍事教練反対運動を組織。のち岡山市の関西中に転校して詩作を始める。昭和6年3月高知に帰り、プロレタリア作家同盟高知支部を結成、7年2月日本共産青年同盟に参加。同年2月〜4月、「大衆の友」や「プロレタリア文学」などに「生ける銃架」「間島パルチザンの歌」「一九三二・二・二六」「出征」の4篇を発表、反戦詩人として注目を集める。同年4月検挙されて3年間入獄。再度の検挙でも非転向を貫いたが、その時の拷問や虐待で体調を悪くした。詩集に「間島パルチザンの歌」(昭39年)、また「槇村浩全集」(全1巻)がある。平成7年行方不明になっていた評論「日本詩歌史」が脱稿から60年ぶりに刊行された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報