槙村浩(読み)まきむらひろし

改訂新版 世界大百科事典 「槙村浩」の意味・わかりやすい解説

槙村浩 (まきむらひろし)
生没年:1912-38(大正1-昭和13)

詩人本名は吉田豊道。高知県生れ。岡山市にある関西中学卒。1931年満州事変に取材した反戦詩《生ける銃架》を発表し注目された。代表作の長詩間島パルチザンの歌》(1932)は30年の間島五・三〇蜂起に触発されて書いた叙事詩で,プロレタリア国際主義立場から朝鮮民衆の反日武装闘争をリアルに描いた。プロレタリア作家同盟などで活動したが,獄中で得た病がもとで26歳で死去した。84年には《槙村浩全集》1巻が刊行されている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「槙村浩」の解説

槙村浩 まきむら-ひろし

1912-1938 昭和時代前期の詩人。
明治45年6月1日生まれ。昭和6年日本プロレタリア作家同盟高知支部を結成。翌年共産青年同盟に参加。反戦詩「生ける銃架」「間島(かんとう)パルチザンの歌」を発表して注目される。逮捕入獄をくりかえし,昭和13年9月3日病死。27歳。高知県出身。関西中学卒。本名は吉田豊道。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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