標の帯(読み)シルシノオビ

デジタル大辞泉 「標の帯」の意味・読み・例文・類語

しるし‐の‐おび【標の帯】

懐妊を祝って、そのしるしに結ぶ帯。5か月めの吉日妊婦が腹に締めた。いわた帯。
「かの恥ぢ給ふ―の引き結はれたるほどなど」〈宿木

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「標の帯」の意味・読み・例文・類語

しるし【標】 の 帯(おび)

懐妊を祝って、そのしるしに結ぶ帯。五か月目の吉日を選んで腹にしめた。白色または紅色の布(木綿)や帛(絹)。腹帯岩田帯
源氏(1001‐14頃)宿木「御腹も、少しふくらかになりにたるに、かの、恥ぢ給ふしるしのおひの、引き結はれたる程など」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android