標準重力(読み)ひょうじゅんじゅうりょく

精選版 日本国語大辞典 「標準重力」の意味・読み・例文・類語

ひょうじゅん‐じゅうりょく ヘウジュンヂュウリョク【標準重力】

〘名〙
地球上の各緯度における標準的な重力値。地球をジオイド回転楕円体)と考えたときの計算的な重力値で、実測値とは異なる。正規重力ともいう。
② 気圧測定の際の基準となる重力値。北緯四五度の平均海面での重力加速度の標準値で、国際的に 9.80655m/sec2 と定められている。標準重力加速度。〔電気工学ポケットブック(1928)〕

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デジタル大辞泉 「標準重力」の意味・読み・例文・類語

ひょうじゅん‐じゅうりょく〔ヘウジユンヂユウリヨク〕【標準重力】

地球を回転楕円体としたときの、各緯度における計算上の重力。実測値とは異なる。正規重力。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「標準重力」の意味・わかりやすい解説

標準重力
ひょうじゅんじゅうりょく
normal gravity

ジオイド上の重力の値を経緯度関数として表わしたもので,重力の標準値として,国際的に協定された値が用いられている。次のものが使われている。国際標準重力式では
1967年測地基準系では
である。ここで は緯度である。

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世界大百科事典(旧版)内の標準重力の言及

【重力】より

…従来,1930年国際式の名のもとに下の式が使用されてきた。 γ=978.049(1+0.0052884sin2φ  -0.0000059sin22φ) (Gal) これらの式で表される重力値はしばしば標準重力とも呼ばれてきたが,現在では正規重力と呼ぶように推奨されている。 ところで,新旧の正規重力値を比較すると,新しい式の方が従来の式に比べ全体的に重力値が小さく表示されている。…

※「標準重力」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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