20世紀日本人名事典 「横尾芳月」の解説
横尾 芳月
ヨコオ ホウゲツ
大正・昭和期の日本画家
- 生年
- 明治30(1897)年1月9日
- 没年
- 平成2(1990)年2月3日
- 出生地
- 福岡県福岡市
- 本名
- 横尾 徳次郎
- 主な受賞名〔年〕
- 千葉市教育功労賞〔昭和56年〕
- 経歴
- 13歳の時から絵の手ほどきを受ける。大正6年に上京し、日本画家池田輝方に入門。10年に輝方が没したのちは蔦谷龍岬に学んだ。15年妖艶な美人画「和蘭陀土産」で帝展初入選を果たし、以後、同展や新文展などで活躍した。また、昭和7年には福岡出身の画家たちと筑前美術会を結成。8年に伊東深水の門人となったのちは、その門人たちで構成された青衿会に参加した。戦後は日展・新日展に出品する傍ら、青衿会委員・日月会委員を歴任。41年以降は個展や千葉県展に活動の中心を移し、56年には千葉市教育功労賞を受賞した。作品は他に「清涼」「もみぢ」「細雨」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報