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伊東深水 いとう

美術人名辞典の解説

伊東深水

日本画家。東京生。名は一。鏑木清方師事文展・帝展に入選。第八回帝展で「羽子の音」、第十回帝展で「秋晴れ」が特選を得、美人画家としての地位を確立する。浮世絵の伝統に立ちながら現代風俗を取り入れた、芸術性の高い画境を築いた。日月社顧問。日展顧問。芸術院会員。昭和47年(1972)歿、74才。

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デジタル大辞泉の解説

いとう‐しんすい【伊東深水】

[1898~1972]日本画家。東京の生まれ。本名、一(はじめ)。鏑木清方(かぶらぎきよかた)に師事し、浮世絵の伝統を受け継いだ風俗画、特に美人画で知られる。大正期には挿絵・口絵を描き、また新版画運動に参加し、版下絵を制作。芸術院会員。

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百科事典マイペディアの解説

伊東深水【いとうしんすい】

日本画家。東京深川生れ。本名一。14歳で鏑木清方に師事。1915年文展に初入選。1922年平和博覧会で《指》が2等銀賞となり,現代風俗の美人画家としての名声を築いた。
→関連項目歌川派

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

伊東深水 いとう-しんすい

1898-1972 大正-昭和時代の日本画家。
明治31年2月4日生まれ。朝丘雪路の父。鏑木(かぶらき)清方に師事して美人画をえがく。大正3年院展,4年文展に初入選。13年郷土会展の「湯気」で名をあげる。以後官展を舞台に活躍し,帝展特選2回。昭和23年「鏡」で芸術院賞。33年芸術院会員。昭和47年5月8日死去。74歳。東京出身。本名は一(はじめ)。

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世界大百科事典 第2版の解説

いとうしんすい【伊東深水】

1898‐1972(明治31‐昭和47)
日本画家。東京深川に生まれる。名は一(はじめ)。14歳で鏑木(かぶらぎ)清方の門に入り,時代と風俗は変わっても美人へのあこがれは不変であるとの考えにたって,美女を描きつづけた。江戸浮世絵の伝統をうけついだ最後の人といえよう。1924年の《湯気》から,昭和初期のモガ・モボ風俗を描いた《秋晴》を経て,第2次大戦中は南方に派遣されてその風俗を活写,戦後は自身いうところの〈明るい健康な清長風の美人〉を描いた。

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大辞林 第三版の解説

いとうしんすい【伊東深水】

1898~1972) 日本画家・版画家。東京生まれ。本名は一はじめ。鏑木かぶらぎ清方に入門。江戸浮世絵の伝統を継いだ美人画家。代表作「銀河祭」「聞香」など。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

伊東深水
いとうしんすい

[生]1898.2.4. 東京
[没]1972.5.8. 東京
日本画家。本名一 (はじめ) 。 1911年鏑木清方 (かぶらききよかた) の門に入り,巽画会,院展,文展などに出品。その後挿絵や木版画を試みながら帝展へも出品を続け,浮世絵系の美人画家として華麗な女性風俗画を発表し,27年『羽子の音』,29年『秋晴』が特選となる。 33年以降しばしば帝展審査員をつとめ,58年日本芸術院会員。主要作品『湯気』 (1924) ,『麗日』 (34) ,『聞香』 (50,東京国立近代美術館) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

伊東深水
いとうしんすい
(1898―1972)

日本画家、版画家。東京・深川の商家に生まれ、本名は一(はじめ)。1911年(明治44)鏑木清方(かぶらききよかた)に入門、翌年から巽画会(たつみがかい)、日本美術院展に出品、入選する。16年(大正5)版元渡辺庄三郎の主唱する画家・彫師(ほりし)・摺師(すりし)三者分業の「新版画」運動に参加、当時流行の創作版画運動とは別に、浮世絵以来の木版画の伝統を創造的に継承してみせた。『対鏡』(1916)、『新美人十二姿の内』(1922~23)などの美人版画のほか、風景版画にも『近江(おうみ)八景』(1917)のような傑作を生んでいる。また、日本画においては、好子夫人をモデルに描いた『指』(1922)、『湯気』(1924)により美人画家としての声価を定着、昭和期に入って、帝展、日展の中心画家として活躍した。第11回帝展(1930)出品の『浄晨(じょうしん)』(目黒雅叙園蔵)、第6回日展(1950)出品の『聞香(もんこう)』(東京国立近代美術館)など、つねに時代の推移を反映した現代風俗の美人画を追求、58年(昭和33)日本芸術院会員となる。[小林 忠]
『濱田台兒・細野正信監修『伊東深水全集』全6巻(1981~82・集英社)』

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