20世紀日本人名事典 「蔦谷竜岬」の解説
蔦谷 竜岬
ツタヤ リュウコウ
大正・昭和期の日本画家
- 生年
- 明治19(1886)年7月28日
- 没年
- 昭和8(1933)年10月7日
- 出生地
- 青森県弘前
- 本名
- 蔦谷 幸作
- 学歴〔年〕
- 東京美術学校(現・東京芸術大学)日本画科選科〔明治43年〕卒
- 経歴
- 寺崎広業に師事。大正4年文展に初入選し、7年「御堂の朝」が文展特選となる。8年第1回帝展に無鑑査出品、続いて9年「霜の大原」、10年「浦の御座船」がいずれも帝展特選となる。13年帝展委員となり、以後帝展に出品。昭和4年、6年の帝展では審査員を務めた。大和絵的な装飾性を盛り込みながら、清楚な水墨画的妙味の風景画を得意とした。また京都、奈良を度々旅行し、古美術や建築を研究した。他の作品に「雨情三題」「妙音慈雨」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報