横川郷(読み)よこがわごう

日本歴史地名大系 「横川郷」の解説

横川郷
よこがわごう

桑原くわはら郡の西部を占めた鹿児島藩の外城。北は同郡栗野くりの郷、東はおどり(現牧園町)、南は姶良郡溝辺みぞべ郷、西は曾木そぎ郷の長野ながの(現薩摩町)などに接していた。霧島火山群西麓の山間部に位置する。郷の北部を金山きんざん川、中央を馬渡まわたり川、南端溝辺郷境を久留味くるみ川が東流し、三川はやがて踊郷との境界付近で合流、天降あもり川となって南へ下る。大口筋が郷内を縦断、当地は同筋の中継点であった。上之かみの村・中之村下之村三村からなる。地頭仮屋は中之村に置かれ(三国名勝図会)、仮屋を中心に麓と野町が形成された(横川町郷土誌)。寛永一三年(一六三六)の堺目人数・武具注文(旧記雑録)によれば、総人数一千七七八、うち男一千九六、鉄砲六〇挺・弓二一張・鑓三本を備えていた。同一六年には衆中高九九〇石余(うち寺家二石)、衆中人躰九三、うち知行取四五(うち三〇石以上八)・一ヶ所取四六・寺家二(列朝制度)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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