横滝山廃寺跡
よこたきやまはいじあと
越後線寺泊駅の東南五〇〇メートル、三島丘陵の北端に位置し、蒲原平野に突出した独立丘陵通称横滝(横崎)山にある古代寺院跡と推定される遺跡。文化八年(一八一一)橘茂世の「北越奇談」に「寺泊より東一里、竹森といへる古き砦の跡ありて」との記事があり、古くから注目されていた。大正時代には竹森大塚古墳と称されたこともある。その後、軒丸瓦・平瓦・鴟尾・「寺」の墨書土器が採集され、古代寺院跡と考えられるに至った。昭和五一年(一九七六)・五七年・五八年の三次にわたり発掘調査を実施。遺跡は東西一五〇メートル・南北二〇〇メートルの丘陵平坦部にあり、北側で長方形の基壇が検出された。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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