横部村(読み)よこべむら

日本歴史地名大系 「横部村」の解説

横部村
よこべむら

[現在地名]勝山町横部

旭川の西岸のなだらかな河岸段丘端に位置。東対岸くみ村の枝村の村、南対岸は高田たかた村、西は山を隔てて本郷ほんごう村、北は組村。旭川に沿って大山往来の枝道が通る。天文五年(一五三六)一二月二一日の某宛行状(美作古簡集)によれば、菱川与兵衛に与えられた地に「横部」がある。また中世後期、広峯ひろみね神社(現兵庫県姫路市)御師の檀那場で、天文一四年二月吉日の檀那村付帳(肥塚家文書)に「よこへ村」とある。

正保郷帳に村名がみえ、田高三九石余・畑高四二石余。元禄一〇年(一六九七)の美作国郡村高辻帳では村位は中、改出高二一石余・開高一〇石余。領主の変遷は江川えがわ村と同じ。「作陽誌」の家数一六・人数八五。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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