樹勢更新(読み)じゅせいこうしん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「樹勢更新」の意味・わかりやすい解説

樹勢更新
じゅせいこうしん

果樹庭木などで、結果過多や老齢化、あるいは病虫害により樹勢が衰えた場合に、特殊な措置によって樹勢を回復させること。樹木では、葉の光合成系による物質生産が多く、枝や幹、果実などの非光合成系部分の物質消費が小さければ樹勢は強く、この逆では衰える。したがって、樹勢が衰えた場合には、強い剪定(せんてい)により非光合成系部分を減らしたり、極端な摘果を行うと、樹勢は若返って更新する。樹勢の衰えが病虫害による場合には、その根源を除くとともに、剪定や施肥も並行して行う。

[飯塚宗夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む