摘果(読み)てきか(英語表記)fruit thinning

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「摘果」の解説

摘果
てきか
fruit thinning

果樹園芸結実が多すぎたり,局部にかたよっていたりするとき,幼の間引きを行うこと。その目的は養水分に対する果実相互,果実と新梢との間の競合を調節して,果実の発育樹勢の維持をはかることである。一般に開花後1ヵ月ぐらいたった頃,果実の生長品質と葉数の関係を十分に考慮して行う。方法は桃などは指でみ,なし,りんごぶどう,かきなどはを使う。最近はインドール酢酸,ナフタレン酢酸 (ソーダ塩またはカリウム塩) などの植物ホルモン剤の低濃度液を散布して摘果する省力方法が実用化してきている。

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精選版 日本国語大辞典「摘果」の解説

てき‐か ‥クヮ【摘果】

〘名〙 果樹や果菜などで、果実がつきすぎた場合に余分のものを幼いうちに摘み取ること。均一でよい品質の果実を得るために行なう。〔生物と無生物の間(1956)〕

てっ‐か テキクヮ【摘果】

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デジタル大辞泉「摘果」の解説

てき‐か〔‐クワ〕【摘果】

[名](スル)果実がなりすぎるとき、良質のものを得るために、幼いうちに間引くこと。
[類語]摘心摘芽

てっ‐か〔テキクワ〕【摘果】

[名](スル)てきか(摘果)

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世界大百科事典 第2版「摘果」の解説

てきか【摘果 fruit thinning】

大きくて味のよい果実を連年生産するために,結実した果実の一部を幼果のうちに間引くこと。果実の大きさや甘みは1果当りの葉数によって左右されるので,葉数に応じて結実数を調節しないと,品質の劣る小さな果実を数多く生産することになる。また果実数が多いと,葉で同化された炭水化物の多くが果実の肥大に消費されるので,花芽形成が不良となり翌年の結実数が少なく,隔年結果が起こりやすくなる。果実の肥大に対する摘果の効果は早く行うほど顕著なので,リンゴ,ナシ,カキなど大きな果実が好まれる種類では,花やつぼみのうちに間引くことがある(摘花,摘蕾(てきらい))。

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