橅科(読み)ぶなか

精選版 日本国語大辞典 「橅科」の意味・読み・例文・類語

ぶな‐か ‥クヮ【橅科】

〘名〙 双子葉植物の科名。主に南北温帯に分布し、八属約九〇〇種がある。温帯落葉広葉樹林の主要な種を含み、大多数は雌雄同株の高木。葉は互生し、花は単性、風媒または虫媒集散花序になり、しばしば複合して尾状花序または退化して単生する。花被は六。雄花には五ないし多数の雄しべがある。雌花は通常、三花が合生した集散花序(クリ属)、二花の合生(ブナ属)、一花のみ(コナラ属)があり、いずれも退仮雄しべを持つことがある。子房下位で通常三心皮からなり、柱頭は三個。また、クリの仲間は六心皮。六柱頭。各室に二個の胚珠がある。果実は普通、杯状の殻斗(こくと)にくるまれる。日本にはクリ、ブナ、コナラ等、五属二〇種が自生する。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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