橋本左五郎(読み)ハシモト サゴロウ

20世紀日本人名事典 「橋本左五郎」の解説

橋本 左五郎
ハシモト サゴロウ

明治〜昭和期の畜産学者 北海道畜産課長。



生年
慶応2年9月20日(1866年)

没年
昭和27(1952)年9月25日

出生地
備前国福浜村(岡山県)

学歴〔年〕
札幌農学校〔明治22年〕卒

経歴
札幌農学校卒業後は母校助教助教授などを務めた。明治28年文部省留学生としてドイツに渡り、ハレ大学に入って牧畜・畜産製造学の研究に従事し、同時に細菌学も修めた。33年に帰国して札幌農学校(のち北海道帝国大学)教授となり、酪農の発達に伴って生じた余剰牛乳を利用するため練乳製造の研究を進め、43年には北海道初の真空がまを開発。大正3年には北海道練乳株式会社を設立し、我が国の練乳製造における企業化の端緒を開いた。その傍ら、南満州鉄道農場事務嘱託・朝鮮総督府勧業模範農場長としても活躍。12年に北海道帝国大学を退官後は、北海道農会副会長や北海道畜産課長などを歴任し、北海道の酪農業発展に大きく貢献した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「橋本左五郎」の解説

橋本左五郎 はしもと-さごろう

1866-1952 明治-昭和時代の畜産学者。
慶応2年9月20日生まれ。明治24年母校札幌農学校(現北大)の助教授となる。28年ドイツに留学。33年帰国して同校教授。練乳製造にとりくみ,大正3年北海道煉乳(のちの大日本乳製品)を設立した。昭和27年9月25日死去。86歳。備前(岡山県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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