橋田寿賀子(読み)はしだ すがこ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「橋田寿賀子」の解説

橋田寿賀子 はしだ-すがこ

1925- 昭和後期-平成時代の脚本家
大正14年5月10日朝鮮京城生まれ。松竹脚本部をへて,昭和34年からフリーテレビドラマ「ただいま11人」「となりの芝生」「おんな太閤記」「おしん」などのヒット作により,59年菊池寛賞。以後も「渡る世間は鬼ばかり」など,女性の視点で話題作をかきつづける。平成4年橋田文化財団を設立し,理事長。6年毎日芸術賞特別賞。日本女子大卒。本名は岩崎寿賀子。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の橋田寿賀子の言及

【ホームドラマ】より

… こうしたホームドラマは,一見,身動きの取れぬマンネリズムに陥りそうに思えるが,上記のような大枠の中での〈細部の変奏〉はまったく自由であり,そのような多様な細部が,出演人気タレントのバラエティの魅力とともに,これまで多くの人々を楽しませてきた。また,近年活躍した橋田寿賀子(1925‐ ),山田太一(1934‐ ),向田邦子(1929‐81)といった第一線のシナリオライター(ちなみに,橋田は松竹脚本部の出身であり,山田は松竹で木下恵介の助監督をしていた)の諸作品にみられたように,ホームドラマは現実の家庭の人間関係の変貌や種々の社会的問題を,ある距離を置きながらも,その中に反映させて,同時代の身近なドラマとして〈茶の間〉の人気を保ち続けている。【川添 裕】。…

※「橋田寿賀子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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