新撰 芸能人物事典 明治~平成 「橘ノ円都」の解説
橘ノ 円都
タチバナノ エント
- 職業
- 落語家
- 本名
- 池田 豊次郎
- 別名
- 前名=桂 団寿,橘家 円歌
- 生年月日
- 明治16年 3月3日
- 出生地
- 兵庫県 神戸
- 経歴
- 兵庫県神戸に代々つづく大工の家に生まれる。16歳から三味線の稽古を始め、素人落語に熱中して親から勘当される。明治38年2代目桂文団治の入門、桂団寿の名で初高座。45年拠点を大阪から神戸に移し、橘ノ円の門に入り橘家円歌を名乗る。大正6年上京した折に三遊亭円歌との混同を避けるために改名を勧められ、橘ノ円都を名乗る。昭和初期に一時引退したが、5代目笑福亭松鶴に請われて復帰、楽語荘に参加。ラジオにも精力的に出演した。戦後も上方落語の長老として活躍し、後進の指導に力を注いだ。得意演目に「寝床」「軒付け」「浄瑠璃息子」「猫の忠信」「けつね」などがある。平成15年上方演芸の殿堂入り。
- 没年月日
- 昭和47年 8月20日 (1972年)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報