日本歴史地名大系 「檜原山」の解説 檜原山ひばるさん 大分県:下毛郡耶馬渓町中畑村檜原山山頂はメーサ状となっている。北麓を三尾母(みおも)川が、南麓を津民(つたみ)川がともに南東に流れ、山国(やまくに)川に合流している。標高七三四・九メートル。山頂に白山権現社、中腹に天台宗正平(しようへい)寺がある。「豊鐘善鳴録」によれば、天平勝宝四年(七五二)釈正覚がこの地に来て草庵に住していたところ、白山権現の夢告により正平寺を建立したという。孝謙天皇の勅願所と定められて以来、朝野の崇敬を集め、最盛時には塔頭三六を持ち、中津藩の祈願所として隆盛を極めたという。「太宰管内志」に「下毛郡津民郷檜原山白山権現社十二箇ノ坊中あり開基を雷元と云此山人昔より疱瘡疫病を病マずといへり近来はしからずと云坊中ノ地より上宮まで十二町ありと云」とみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by