櫓落し(読み)ヤグラオトシ

デジタル大辞泉 「櫓落し」の意味・読み・例文・類語

やぐら‐おとし【×櫓落(と)し】

要塞ようさいの櫓を突き崩すのに用いる柄の長いやり長柄の槍。
男子の髪の結い方の一。もと幕内力士の結ったもので、びんたぼを十分に張り出したもの。

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精選版 日本国語大辞典 「櫓落し」の意味・読み・例文・類語

やぐら‐おとし【櫓落・矢倉落】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 要塞やぐらを突きくずすために用いる柄の長い槍。やぐら。
    1. [初出の実例]「今の長柄と云ふは古への矢倉落しなり」(出典:武家拾要記)
  3. 男子、特に相撲力士の結髪。鬢たぼを十分に三方に張り出し、ひらたく下げて結うもの。
    1. [初出の実例]「頭は櫓落(ヤグラオト)しといふ髪(あたま)、一体角力取の愛敬といふものは」(出典真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝五六)

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