動画、音楽、各種データなどを蓄えられるDVD(デジタル多用途ディスク)の記憶容量を大幅に高めた光ディスク。テレビ放送が従来のNTSC方式から、きれいな高品位画質のHDTV方式へ移行するのに伴い、これを長時間記録できるDVD開発が課題となった。次世代DVDには、それまでのDVDが使っている赤色レーザーにかわって、波長の短い青色レーザーを採用。記憶容量は従来の4.7ギガバイト(二重構造なら8.5ギガバイト)から15~27ギガバイト(同30~50ギガバイト)へ大容量化が可能になった。
普及にあたって、ソニー、パナソニックなど13社が進めるブルーレイディスク(Blu-ray Disc)と東芝、三洋電機陣営のHD DVD(High Definition DVD)が内外の映画、ゲーム業界を巻き込み、世界標準規格の座を激しく競った。記憶容量が大きいブルーレイ方式に対し、HD DVD方式は低価格化が強みだったが、ワーナー・ブラザーズ、ウォルト・ディズニー、20世紀フォックスなどアメリカの映画大手がブルーレイ方式を採用したことで、標準規格争いは決着した。2008年(平成20)に東芝がHD DVD方式からの撤退を表明し、ブルーレイ方式に事実上統一された。
[編集部]
(麻倉怜士 デジタル・メディア評論家 / 2008年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新