欧州理事会常任議長(読み)オウシュウリジカイジョウニンギチョウ

デジタル大辞泉 「欧州理事会常任議長」の意味・読み・例文・類語

おうしゅうりじかい‐じょうにんぎちょう〔オウシウリジクワイジヤウニンギチヤウ〕【欧州理事会常任議長】

EUの最高意思決定機関である欧州理事会の常任議長として、議事の進行、欧州議会への報告などの職務を遂行し、理事会内の総意形成、EU政策の継続性確保などを図る。また、EU外相(外務・安全保障上級代表)の権限を侵害しない範囲で、安全保障・防衛政策についてEUの対外的代表を務める。任免は欧州理事会の特定多数決により行われる。任期は2年半。1回のみ再選可能。自国内の公職兼務は禁止されている。通称EU大統領
[補説]欧州理事会の議長は半年交替の輪番制で加盟国の首脳が務めてきたが、2009年12月、リスボン条約に基づいて常任議長が設置された。初代はベルギー首相(選出当時)ヘルマン=ファンロンパイが就任。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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