歌丸村(読み)うたまるむら

日本歴史地名大系 「歌丸村」の解説

歌丸村
うたまるむら

[現在地名]長井市歌丸

しら川を挟み、時庭ときにわ村の対岸南方に位置し、現長井市域の最南端にあたる。南は添川そえがわ(現西置賜郡飯豊町)下小松しもこまつ(現東置賜郡川西町)など。大永五年(一五二五)一二月二四日の伊達稙宗安堵状案(伊達家文書)に「哥丸郷」とみえ、梅津備後より買った郷内の「ミつの木在家之内、横山作三百苅」など合せて三貫文の地などが湯村犬松に安堵されている。天文七年(一五三八)の段銭古帳では本段銭三〇貫六二五文、伊達氏天文の乱のさなかの同一四年一〇月二三日、伊達稙宗は歌丸又七に歌丸郷内の「中野常陸介分切田千苅」「大立目分徳万在家年貢二貫文之地」を与えている。同二二年の晴宗公采地下賜録によれば、歌丸若狭守は同一一年まで知行していた親譲りの「ミつきさいけの内、七百かり、てさく(カ)の木田千かり」を、湯村藤左衛門は「うた丸の内」として「きり田千五百かり」、大立目源三は歌丸のうち歌丸方より「摂津ひせん」の買った「やしき并てさく、おい在け不残」を与えられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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