正伝永源院(読み)しようでんえいげんいん

日本歴史地名大系 「正伝永源院」の解説

正伝永源院
しようでんえいげんいん

建仁寺の境外塔頭。同寺の北、花見小路はなみこうじ筋にある。門は東面、仏殿は南面。本尊釈迦如来。開基の紹仁義翁は宋より渡来、建仁寺に住し晩年正伝院を創す。天文(一五三二―五五)以来荒廃していたが、元和四年(一六一八)織田長益(有楽斎)が再建、意匠を凝らし林泉園芸を完備する。明治五年(一八七二)一〇月窮民産業所のため上知、替地として旧永源庵の地を下付され建造物は放棄して寺号のみ移し、明治六年今の名とする(坊目誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android