正寿寺跡(読み)しようじゆじあと

日本歴史地名大系 「正寿寺跡」の解説

正寿寺跡
しようじゆじあと

[現在地名]小川町中小野

前田まえだ溜池周辺の集落の端にあり、背後を九州自動車道が走る。山号は無量山、浄土真宗本願寺派で、阿弥陀如来本尊とする。縁起によれば創建は天文一一年(一五四二)小野おの城城主男成大和守正寿が剃髪して善殊と称し、俗名をそのまま寺号とし、天台宗であったとする。天正一三年(一五八五)花の山はなのやま(現豊野村)を甲斐宗立が攻めた時、加勢せんとして善殊は戦死寺院も衰微した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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