正護寺
しようごじ
[現在地名]山口市大字陶 寺家
臨済宗東福寺派。万松山と号し、本尊釈迦如来。
寺伝によれば延文年中(一三五六―六一)陶弘政によって建立、開山は傑山寂雄という。弘政の父弘賢は、大内氏の一族右田氏の五代重俊の弟で、この地を領し陶氏を称した。居館も現正護寺の前方台地にあったらしく、築地・外門・馬屋の壇・御茶屋の壇・勘定場・大門などの地名が残る。寺もこの居館近くに創建したわけである。
寺は永禄一二年(一五六九)に大内輝弘山口乱入の兵火によって焼失。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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