武当山の古代建築物群(読み)ぶとうざんのこだいけんちくぶつぐん

世界遺産詳解 「武当山の古代建築物群」の解説

ぶとうざんのこだいけんちくぶつぐん【武当山の古代建築物群】

1994年に登録された中国の世界遺産(文化遺産)。武当山は、湖北省西北部の十堰市にある山で、太和山ともいう。道教聖地とされてきたところで、山中には32ヵ所の道観(道教寺院)がある。また、ここは道教や道観に関連して、中国武術の武当拳が誕生したところでもある。道観の大半は元の時代に戦火で焼失したが、15世紀前半に明の永楽帝によって再建された。これにより、7世紀ごろからの建造物を含め、元和観、遇真宮、玉虚宮、磨針井、復真観、紫霄宮(ししょうぐう)、太和宮、金殿などの道教寺院群を有する道教の聖地として復活をとげた。◇英名はAncient Building Complex in the Wudang Mountains。武当山は中国語でウータンシャンと発音する。

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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