精選版 日本国語大辞典 「歯槽膿瘍」の意味・読み・例文・類語 しそう‐のうようシサウノウヤウ【歯槽膿瘍】 〘 名詞 〙 顎骨の歯槽部にできた膿瘍をいう。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
家庭医学館 「歯槽膿瘍」の解説 しそうのうよう【歯槽膿瘍 Alveolar Abscess】 [どんな病気か] 化膿性(かのうせい)の炎症が歯槽部(しそうぶ)に広がり、骨膜下(こつまくか)に膿(うみ)がたまるものです。 根端性(こんたんせい)または辺縁性(へんえんせい)の歯周炎(ししゅうえん)、抜歯後(ばっしご)の感染、歯や歯槽部の外傷、埋伏歯(まいふくし)の感染や智歯周囲炎(ちししゅういえん)からおこります。 [症状] 原因となっている歯の付近の歯槽粘膜(しそうねんまく)が赤く腫(は)れ、押すと痛く、中に液体がたまっている感じ(波動(はどう))がします。さらに顔面にも腫れが出ます。原因歯はぐらぐらして、浮いた感じや打診痛(だしんつう)があります。 膿瘍が破れて膿が出れば痛みもなくなり、症状も消えますが、けっして治ったわけではありません。破れた穴(瘻孔(ろうこう))から絶えず口腔内(こうくうない)に膿が出ている状態が続きます。 [治療] 急性期には抗生剤使用と切開による膿の排出、減圧が必要です。痛みや腫れなどの症状がおさまってから原因歯の根の先の病気の治療や抜歯を行ない、ようやく治癒(ちゆ)します。 出典 小学館家庭医学館について 情報