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歯科人類学 しかじんるいがくdental anthropology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

歯科人類学
しかじんるいがく
dental anthropology

歯を基準に人類の進化や人種を研究しようとする人類学の一分野。歯は,遺伝性が強く,環境への適応や生活様式,特に食性をよく示し,骨以上に硬組織であるため,埋蔵する地層が酸性でないかぎり,よく保存されるため重要視されている。一連の北京原人の発見も1本の歯の発見が端緒となった。人類と霊長類との関係を論じる場合も歯は重要な意味をもつ。類人猿では犬歯が巨大で牙として働き,人類では短小化する。また,大臼歯の咬頭の単純化も人類化の指標となる。切歯や犬歯に比べた大小臼歯の大きさは食性の差を反映する。歯や歯列弓の形,大きさには人種特徴もみられる。たとえば,上顎切歯の舌側面のくぼみは,ショベル形切歯と呼ばれ,モンゴロイドオーストラロイドに固有の特徴となっている。これらの歯による人種差の研究の急速な進歩は,歯の石膏模型採取の技術が開発されたことによる。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

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