日本大百科全書(ニッポニカ) 「死亡宣告」の意味・わかりやすい解説
死亡宣告
しぼうせんこく
ヒトが蘇生する可能性がないと医師が判断して死亡と判定すること、またその判定を身内などに宣告すること。死亡判定もほぼ同義として扱われる。従来、(1)心臓拍動停止(心停止)、(2)呼吸停止、(3)脳機能の停止(瞳孔(どうこう)対光反射の消失)のいわゆる「死の3徴候」をもって生命活動の停止すなわち死亡と判定されてきた。しかし、日本ではあくまでも心停止を確認して死亡と判定するか、あるいは脳死をもって死亡と判定することを認めるかの議論が続けられている。臓器移植法の成立・改正など、脳死による判定が認められ、臓器移植に新たな道も開かれつつあるが根強い反対論もあり、社会全体の意見の一致はまだみられていない。
[編集部]
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