死体放棄(読み)したいほうき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「死体放棄」の意味・わかりやすい解説

死体放棄
したいほうき

死者の家族あるいは共同体の全員が死体をそのままにして逃散したり,住居を変えたりする習俗。死者の霊魂が厄災をもたらすという信仰から死者とともに死者の居住していた家屋も死ぬべきであると考え,死者の家族が新しく家屋をつくって移ったり,死ぬ直前に死者を小屋に移したりする習俗もこれにあたる。ルソン島のカリンガ族,ボルネオのダヤク諸族など,フィリピン・インドネシア各地域に広範に分布している。また,チベット,ミャンマーにおける鳥葬,風葬などの習俗も死体放棄による葬法と関連している。

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