残曛(読み)ザンクン

デジタル大辞泉 「残曛」の意味・読み・例文・類語

ざん‐くん【残×曛】

日没後もなお照り残る夕日の光。残照
「―を顔に受けながら」〈芥川山鴫

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「残曛」の意味・読み・例文・類語

ざん‐くん【残曛】

  1. 〘 名詞 〙 日没後も、なお、雲や山の端などに照りはえて残っている夕日の光。夕日のなごり。残照。
    1. [初出の実例]「富士の東北に唯一抹(いちまつ)朱黄色の残曛(ザンクン)を剰(あま)したるのみにて」(出典:自然と人生(1900)〈徳富蘆花〉自然の色)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android