山鴫(読み)やましぎ

精選版 日本国語大辞典 「山鴫」の意味・読み・例文・類語

やま‐しぎ【山鴫】

〘名〙 シギ科の鳥。全長約三五センチメートル。山地にすむシギ類のうち最も大きい。体はよく太り、あしは比較的短い。背面赤褐色で、黒・灰色斑紋があり、腹面は淡褐色の地に暗色の細線がある。ユーラシア大陸に広く分布。日本では北海道・本州以北の山地と伊豆諸島で繁殖し、冬は各地へ渡る。昼は雑木林などにひそみ、日没後、水田川原に出て、長いくちばしで土中の小動物などを食べる。ぼとしぎ。やぶしぎ。《季・秋》
古事談(1212‐15頃)二「大殿大饗之時、山鴫の醤焦被召之時、山鴫のなくて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android