殺し場(読み)コロシバ

デジタル大辞泉 「殺し場」の意味・読み・例文・類語

ころし‐ば【殺し場】

歌舞伎演劇などで、殺人の場面。また、その演出

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「殺し場」の意味・わかりやすい解説

殺し場
ころしば

歌舞伎の殺人場面およびその演出をいう。仇討物なかで多く行われる。敵にめぐり合いながら,逆に返り討ちになるという設定で,殺人場面が歓迎された。また世話物では,「縁切り」の結末として設けられるのが常である。闘争 (立回り) で見せる型やそれを彩る音楽によって,残忍さを美的に表現する工夫がなされている。幕末期には退廃的な世相を反映して,責めさいなむ「責め場」の要素を加え,刺激の強い悽惨な演出も行われるようになった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android