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殺線虫剤 さつせんちゅうざい nematocide

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世界大百科事典 第2版の解説

さつせんちゅうざい【殺線虫剤 nematocide】

センチュウは植物に寄生するものも多く,農業上重要な有害生物である。これを防除する薬剤を殺線虫剤という。農業上最も大きな被害をひきおこしているセンチュウは寄生性のネコブセンチュウで,ネグサレセンチュウがこれにつぐといわれている。殺線虫剤には植物に寄生しているセンチュウを殺すものと土壌中のセンチュウを殺すものとがあるが,大部分が後者のものである。主要な殺線虫剤は次の通りである。(かっこ内は商品名)。(1)ハロゲン化炭化水素系 クロロピクリン臭化メチル,D‐D(非登録),DCPI(ママモール)――主として土壌薫蒸剤として使用。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

殺線虫剤
さつせんちゅうざい

線虫類(ネマトーダ)の駆除薬。線虫類の多くは、その一生あるいは一時期を土壌中で生息するものが多いので、被害の予防の基本は、クロルピクリン、臭化メチル、NCS、D‐Dなどで土壌を燻蒸(くんじょう)して殺滅することである。線虫防除の目的で土壌消毒に用いる場合に、これらの薬剤を殺線虫剤という。線虫類は昆虫類などと生理が異なるので、一般の殺虫剤の多くは効果がない。土壌燻蒸に用いる殺線虫剤は植物に害があるので、作物生育中の畑では使えない。生育中も使えるものは、ホスチアゼート(「ネマトリン」)、オキサミル(「バイデート」)やメソミル(「ランネート」)粒剤などのみである。マツ材線虫病防除用樹幹注入剤として、ネマデクチン(「メガトップ」)、塩酸レバミゾール(「センチュリー」)、酒石酸モランテル(「グリンガード」)、メスルフェンホス(「ネマノーン」)、ミルベメクチン(「マツガード」)が使われている。[村田道雄]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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