殿上童(読み)テンジョウワラワ

デジタル大辞泉 「殿上童」の意味・読み・例文・類語

てんじょう‐わらわ〔テンジヤウわらは〕【殿上童】

公卿の子で、元服以前に作法見習いのため殿上の間に昇ることを許されて出仕した少年。わらわてんじょう。
小舎人こどねり1

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「殿上童」の意味・読み・例文・類語

てんじょう‐わらわテンジャウわらは【殿上童】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 平安時代、公卿の子弟で、元服以前に宮中の作法見習のために昇殿を許されて出仕した少年。上童(うえわらわ)
    1. [初出の実例]「一 殿上童元服〈略〉孫廂南第一間鋪菅円座座」(出典西宮記(969頃)一一)
    2. 「おほきにはあらぬ殿上わらはの、さうぞきたてられてありくもうつくし」(出典:枕草子(10C終)一五一)
  3. 蔵人所(くろうどどころ)に属して殿上雑事に使われた一〇歳前後の少年。小舎人(こどねり)
    1. [初出の実例]「殿上わらはにつかひ給ける」(出典:宇津保物語(970‐999頃)藤原の君)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android