比自岐神社(読み)ひじきじんじや

日本歴史地名大系 「比自岐神社」の解説

比自岐神社
ひじきじんじや

[現在地名]上野市比自岐

森村もりむらに鎮座し、祭神は比自岐神ほか一三柱。社名は天理図書館蔵吉田家本「延喜式」神名帳に「ヒシキ」と訓じ、近世の神名帳考証類にも「ヒジキ」とある。別に天王てんのう(延長風土記、伊水温故、神社覈録)大森おおもり大明神(伊水温故、伊賀考、大日本史神祇志、神祇志料)の称があった。旧県社。

大森大明神を式内比自岐神社に比定することは、諸書一致する。本来の祭神は三保津姫(伊水温故、延長風土記、神社覈録)・事代主命(総国風土記)・道敷神(度会延経「神名帳考証」)・伊賀比自岐和気の祖神(大日本史神祇志、神祇志料)などの諸説があるが、前三者の根拠は弱い。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android