妾腹(読み)しょうふく

精選版 日本国語大辞典 「妾腹」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ふく セフ‥【妾腹】

〘名〙
女性が、自分の腹をいう。
聖徳太子伝暦(917頃か)上「妃曰妾腹垢穢、何宿貴人
② めかけの腹。また、めかけの腹から生まれたこと。また、その生まれた人。めかけばら外戚腹(げしゃくばら)庶出
※雑俳・桜の実(1767)「妾腹といったと御部屋いきどおり」
※世間知らず(1912)〈武者小路実篤〉二〇「妾腹の娘の故にまだ父の身分があっても私のしまつがつきかねると思はれるのを残念がって」

めかけ‐ばら【妾腹】

〘名〙 妾の子として生まれること。また、その人。庶子。しょうふく。
黒潮(1902‐05)〈徳富蘆花〉一「妾腹(メカケバラ)の子も女ばかり三人もある」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「妾腹」の意味・読み・例文・類語

めかけ‐ばら【×妾腹】

妾の子として生まれること。また、その人。庶子。しょうふく。

しょう‐ふく〔セフ‐〕【×妾腹】

めかけの腹から生まれたこと。また、その子。めかけばら。

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