比電離(読み)ヒデンリ

化学辞典 第2版 「比電離」の解説

比電離
ヒデンリ
specific ionization

比イオン化ともいう.荷電粒子が物質中を通過するとき,飛跡(トラック)の単位長さ当たりにつくるイオン対の数をいう.入射荷電粒子が,その飛跡上で直接起こす電離のことを一次電離(primary ionization)といい,一次電離にのみ起因するイオン対をとるとき,一次比電離というが,普通は,一次電離に際して放出された高速二次電子がつくる二次イオン対も含めた全イオン対に対する全比電離をさす.数十 keV 以上の電子の場合,全比電離の約半分が一次比電離の寄与である.一般に比電離は阻止能に比例し,気体の場合,阻止能をW値(1個のイオン対をつくるのに必要な平均エネルギー)で除した値が比電離である.したがって,阻止能に対する諸性質(たとえば,ブラッグ曲線など)は,そのまま比電離についても成立する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「比電離」の意味・わかりやすい解説

比電離
ひでんり
specific ionization

荷電粒子が物質通過中その進路の単位長さあたりにつくるイオン対の数。この数には入射した荷電粒子により生じたδ線がつくるイオン対の数も含まれるので,入射粒子が直接つくるイオン対の数を一次比電離という。荷電粒子が1個のイオン対あたりに費やすエネルギーを W 値といい,気体では約 30eV である。

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