毛牧村(読み)もびらむら

日本歴史地名大系 「毛牧村」の解説

毛牧村
もびらむら

[現在地名]甲賀町毛枚もびら

たき村の南東そま川左岸に位置。大半は丘陵地。集落は毛枚川の谷部に発達し、上出かみで谷出たにで獅子ししたにほしたになどの垣内に分れる。当地出身の武士に山岡氏がおり、永禄一一年(一五六八)山岡景隆瀬田せた(現大津市)城主となったが、賤ヶ岳の戦で柴田方に内通したとして同城を追われ当地に隠れ住んだという(寛政重修諸家譜)。毛枚北城・山岡やまおか城・獅子ヶ谷城などの中世城館跡が残る。寛永石高帳では高四一五石余、旗本和田領。正保郷帳では旗本山岡領。元禄一一年(一六九八)旗本高木領となる。慶安二年書上では田二三五石余・畑屋敷二四石余・永荒一五五石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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