毛穴村(読み)けなむら

日本歴史地名大系 「毛穴村」の解説

毛穴村
けなむら

[現在地名]堺市毛穴町

平岡ひらおか村の南に位置し、村の西部石津いしづ川が蛇行しつつ北流する。大鳥郡に属する。応長二年(一三一二)三月四日の田地注文(田代文書)に「十九坪半 すつ六分 けなのきくせん」とある。正和元年(一三一二)六月日の上条地頭田代基綱代良遍重言上状案(同文書)に、大鳥庄の地頭領に乱入した悪党に「毛穴円明」の名がみえ、また戦国時代遊佐氏の被官に「毛穴古市」の名がみえる(「明応六年記」七月二四日条)。慶長一〇年(一六〇五)和泉国絵図に「けな村」とみえる。寛永末年頃の状況を記したと推定される和泉国郷村帳には「八田庄毛穴村・平岡村」とみえ、合せて六四〇石余の幕府領(堺奉行支配)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android