毛馬内通(読み)けまないどおり

日本歴史地名大系 「毛馬内通」の解説

毛馬内通
けまないどおり

盛岡藩が支配のために設けた行政単位の三三通の一。文政四年(一八二一)の南部盛岡藩領内絵図に「毛馬内通」とみえる。北側は現秋田県域とほぼ一致し、清水しみず峠を境に弘前藩領と隣接。南は米代川および西流してそれに注ぐ現間瀬ませ川下流域で、花輪はなわ通と接する。

寛政(一七八九―一八〇一)頃の「邦内郷村志」は「毛馬内県」と記し、「柴内村・乳牛村・鶴田村・新斗米村・高市村・上台村・小平村・小枝指村・冠田村・室田村・沢尻村・古川村・浜田村・草木村・寺坂村・一本木村・倉沢村・宮野平村・風張村・大湯村・根市村・箒畑村・松山村・大欠村・石野村・瀬田石村毛馬内村・中野村・関上村・腰廻村・芦名沢村・長者久保村・高清水村蟹沢村(現鹿角市)、万谷村・荒川村・牛馬長根村・長沢村・鳥越村・鴾村・赤坂村大池村・小坂村・濁村・野口村(現鹿角郡小坂町)」を毛馬内通の村々としてあげる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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