柴内村(読み)しばないむら

日本歴史地名大系 「柴内村」の解説

柴内村
しばないむら

[現在地名]鹿角市花輪はなわ 柴内

西流して米代川に注ぐ不動ふどう川流域に位置し、高市たかいちから花輪に抜ける道が通る。文保二年(一三一八)一二月の鎌倉幕府下知状(安保文書)に、

<資料は省略されています>

とあり、祖母の由緒ある土地なので、行員に与えるとある。安保・成田は鎌倉前期に奥州合戦の功により地頭職を与えられた関東武士で、両氏一族である。

近世初期の「鹿角郡由来記」に、「柴内村 柴内弥治郎領知 本名阿保 知行千三百石なり 花王次郎領知 本名阿保 館有」「中柴内村 中柴内八郎領知 本名阿保なり 柴内弥治郎一門 館有」とあり、柴内・中柴内両村は隣接し、館主も一族であることを示す。

柴内村
しばうちむら

[現在地名]八郷町柴内

小桜こざくら川右岸にあり、東は弓弦ゆづり村、西はつじ村。戦国末期に佐竹氏の支配下に入り、文禄五年(一五九六)の御蔵江納帳(秋田県立図書館蔵)に「高三百六石六斗壱升 此内三十五石六斗弐升 荒 柴内」とある。江戸初期に下総関宿藩領(寛文朱印留)、貞享四年(一六八七)から土浦藩領となり(土浦市史)、のち旗本領となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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