民は由らしむべし,知らしむべからず(読み)たみはよらしむべし,しらしむべからず

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

民は由らしむべし,知らしむべからず
たみはよらしむべし,しらしむべからず

封建時代の政治原理の一つ。出典は『論語』泰伯編。「人民を従わせることはできるが,なぜ従わねばならないのか,その理由をわからせることはむずかしい」という意味である。つまり,人民は政府の法律によって動かせるかもしれないが,法律を読めない人民に法律をつくった理由を納得させることは困難である,といっているにすぎない。ところが江戸時代には,法律を出した理由など人民に教える必要はない,一方的に法律(施政方針)を守らせればよいという意味に解されて,これが政治の原理の一つとなった。

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